子供と飛行機『完全ガイド』

帰省ではじめて飛行機を使って子供と一緒に帰る予定だったり、家族で遊びに行こうと思って旅行会社でパックツアーを申し込んだりした時に、飛行機の子供料金ってどうなってるの?って疑問に思いませんか?

子供がはじめて飛行機に乗ると、機内で騒いだり泣いたりして周りに迷惑をかけるかもという心配もあると思います。

何歳まで無料だったっけ?いつから座席がいるんだっけ?などの気になる料金の部分と、飛行機内での迷惑対策、楽しく過ごすための準備についてご紹介します。

目次

飛行機の子供料金と年齢区分

子供の飛行機料金は、国内線と国際線、年齢と膝の上に乗せれるのか?によって変わってきます。

ほとんどの方が利用すると思うANA、JAL、スカイマークを例にどのような料金設定になっているのか紹介します。

子供はいつから飛行機に乗れる?

ANA、JAL、スカイマークいずれも生後8日以降から搭乗ができます。生後7日までは搭乗でできないので注意してください。

ただし、首が座る頃までは首をしっかり支えておく必要があります。里帰り出産の場合などは仕方がありませんが、どうしても必要な場合を除き首が座るまでは搭乗は控えておいた方が良いかもしれませんね。

赤ちゃんが搭乗する場合、ANAの国内・国際線とJALの国際線ではベビーベッドの貸し出しサービスがありますよ。ANAは10kgまで、JALは10.5kgまでの2歳未満の子供で使用できます。

電話での予約が必要で使用できる場所と数に限りがあるため、必要な場合は早めに問い合わせをしておきましょう。

JALの国内線とスカイマークではベビーベッドの貸し出しサービスはありません。

また、各社とも化粧室におむつ交換台があるので、おむつの交換はできますよ。

子供が無料なのは、3歳まで(0歳から2歳)

各社とも国内線に限り、3歳未満の子供は膝の上に乗せることで子供の料金は無料になります。

ただし、無料の場合でも子供を搭乗者として手続きする必要があるので、予約時に忘れずに膝の上に乗せていく子供の人数も連絡しておきましょう。

普通は、2歳までの子供の搭乗を申し込んだ場合、膝の上に乗せる無料料金が設定されます。

もし、子供用に別途座席を確保したい場合は、電話で座席を確保したい旨を伝えて予約すれば子供用の座席を確保することが出来ます。

子供が一人で座席を利用する場合は子供料金(大人の運賃の約半額)がかかります。

国際線は大人の膝の上に乗せた場合でも幼児運賃(大人運賃の10%)がかかります。国際線の場合は無料にならないので注意してくださいね。

国際線のみ幼児料金が必要

ANA、JALともに国際線で2歳未満(0歳~1歳)の子供を膝の上に乗せた場合でも「乳児運賃」という幼児料金が必要です。

乳児運賃は、大人運賃の約10%となっています。国内線と違って、膝の上でも無料ではありません。

膝の上に載せることが出来る年齢も、国内線は3歳未満ですが、国際線は2歳未満と年齢区分が違いますので、注意してください。

子供用に座席を使用する場合は、2歳以上の子供と同じ小児運賃(大人料金の約75%の)での搭乗になります。

幼児運賃は国際線で2歳未満の子供を大人の膝の上に乗せた場合のみの料金設定です。

国内線には、幼児料金の設定はありません。3歳未満の子供を大人の膝の上に乗せる場合は無料で、子供用に席を確保した場合は小児運賃が適用されます。幼児だから幼児運賃というわけではないんですね。

子供料金は何歳から?

国内線は3歳から11歳まで、国際線は2歳から11歳までは小児運賃という子供料金が適用されます。

これより下の年齢では膝の上に乗せれば国内線は無料、国際線は幼児運賃で搭乗ができます。

どちらの場合でも、子供用に席を確保した場合は小児運賃の方が適用されます。

つまり、11歳までは子供用に席を確保すると全て小児運賃が適用されるということです。12歳以上からは大人運賃になりますよ。

小児運賃は各社とも国内線で大人運賃の50%、国際線で大人運賃の75%の料金設定です。

ただし、これは通常運賃からの割引率のため、早割などで安く購入した場合や路線によってはは割引率が異なったりします。場合によっては、大人料金とほとんど変わらないこともあります。

なんか損っぽいですが、小児運賃は割引チケットではなくて通常チケットですので、キャンセル時の取消手数料が大人運賃に比べ安くなることがあります。

また、出発時間後になってキャンセルした場合は、ANAは大人運賃の場合は運賃の100%の取消手数料がかかりますが、小児運賃の場合は20%の取消手数料で済みます。

小児運賃の設定があるかどうか、金額などは、路線や購入したチケットによって変わってきますので、航空会社や旅行会社で問い合わせて確認してください。

大人1人と子供(幼児)2人の場合はどうするの?

幼児が一人だと、普通は膝の上に乗せると思いますが、子供が二人の場合はどうするんでしょうか?

国内線の場合、2歳までの子供なら1人だけ大人の膝の上に乗せることができ、この幼児分の料金は無料です。

ただし、2人目は座席を確保する必要があり、小児運賃が適用されます。

大人1人の膝の上に2人の幼児を乗せることはできませんし、2人目が2歳以下の場合でも席を確保しなければいけませんので、無料にはなりませんよ。

国際線の場合も、幼児2人を乗せる場合2人目は小児運賃が適用されます。

ANA・JALともに2人目を座席に乗せる際には、チャイルドシートの装着が必要です。

JALの場合はチャイルドシートの貸出をしていますが、事前に予約が必要になります。ANAは貸出をしていないので注意してくださいね。

ANA・JALともにチャイルドシートの持ち込みはできますが、持ち込み可能なチャイルドシートの基準があるため、事前に航空会社へ確認しておくようにしましょう。

スカイマークではチャイルドシートを装着する必要はありません。

子供と飛行機に乗る時のおすすめ&迷惑対策

子供と飛行機に乗ろうと思うと、じっと座っているのに我慢できなくなったり、子供が不安がって泣いちゃう、慣れてないのでぐずっちゃう、騒いじゃうなど、心配がいろいろありますよね。

周囲の乗客も、子供が騒いで寛容でいられる人ばかりではありませんし、できるだけ静かにしておきたいですよね。

そのため、子供が楽しく過ごせるようにしつつ、周りに迷惑をかけないようにしっかり迷惑対策をして周囲へのマナーには注意を払うようにしましょう。

実際には乗ってみると別に何もなく大丈夫だった!という場合もあるかもしれません。

でも、どうなるか分からないので、あらかじめ準備出来ることはしてから飛行機に乗ると安心です。

よく起きるトラブルや気になるポイントから対策方法を紹介します。

おすすめの持ち物

乳児や幼児は飲み物やミルクをこぼしてしまうことがあるので、着替えは数着用意しておいた方がよいでしょう。

大きい子供の場合でも急な気圧効果で寒くなることがあるので、上着を1着準備しておくと安心です。

また、子供の騒ぎ対策に効果的なのがお菓子です。普段大好きなお菓子を持っておくとよいでしょう。

ギリギリまで見せないようにしておくのがポイントです。

おもちゃ、遊び道具

子供が静かに遊べるおすすめは、幼児の場合は幼児用雑誌の付録や好きなキャラクターのシールブックです。

付録の遊びやシールに夢中になれば、周りにも迷惑をかけませんし、時間を潰すこともできます。音が出るおもちゃは周りに迷惑ですのでやめてください。

小学生ぐらいの場合は、タブレットや携帯ゲームです。音が出ると迷惑になるので、音量をOFFにしておくか、イヤホンを使うようにしましょう。

離陸前に子供にはおもちゃ(ギブアウェイ)を配ってもらえる事が多いです。飛行機の模型など限定商品が多くてレアですが、そんな事よりも子供の暇つぶしに必ずもらっときましょう。

水筒

飛行機の機内は乾燥しているため、いつでも飲み物が飲めるように水筒を持参しておくのがオススメです。

乳幼児の場合は、哺乳瓶やこぼれないタイプのマグボトルを持参しておくと安心ですよ。

急な気圧の変化で中身が飛び出る恐れがあるため、3分の2程度の量までにし、水筒いっぱいに飲み物を入れないようにしておくのがよいでしょう。

国際線の場合は、液体の持ち込みは制限されますが、国内線だと問題ないです。

イヤホン

タブレットやゲームなど音が出るものを持参して遊ぶ場合は、必ずイヤホンも持参するようにしましょう。

音が出ると他の乗客の迷惑になります。また、イヤホンをつけていても音が漏れることがあるので、音量には注意してもし漏れていたら音量を下げるようにしましょう。

それと、普段からイヤホンなんか使ったことがない場合、いきなり飛行機だけで使うと嫌がる可能性が高いです。

あらかじめ、家で数回はイヤホンを使ってゲームやアニメなどを見せて慣らせておくのがベストです。

酔い止め

子供が車やバスなどで酔いやすい体質の場合は飛行機でも酔ってしまう可能性があります。

乱気流に巻き込まれたときはかなりの揺れになりますよね。大人の場合は我慢すればよくても、子供は我慢できなくて周りに迷惑をかけてしまうこともありますよ。

子供が酔いやすい場合は、飛行機に乗る前に酔い止め薬を飲んでおくと安心です。

怖がる場合の対策

飛行機は空を飛びますし、離着陸時は急に飛行機が動き出すため怖がる子供がいるかもしれません。そんなときは、別のことに集中させて気を紛らわすのがオススメです。

例えば、絵本を読んであげたり、アメを食べさせたり、旅行先の楽しい話をしてあげると気が紛れそうですね。

高いところが怖い場合は、あえて窓を見せないようにするのも手ですよ。

耳抜き、耳が痛いときの対策

飛行機に乗ると、気圧の変化で耳が痛くなることがありますよね。大人でもよくあるので、子供にも当然起こります。

子供は痛みで泣いてしまうこともあるかもしれません。子供におすすめの耳抜きの方法は、飲み物を飲むことです。

気圧が変化する離陸前後や着陸前に飲み物を飲んでおくと良いでしょう。離陸後に子供が変な感じだったり、泣いてたりした場合は、まずはコレを疑いましょう。

飲み物が無い場合、大きい子供の場合は唾を飲んだり、小さい子供の場合はおしゃぶりをくわえておくという方法もありますよ。飴などでもOKです。

中耳炎の場合

中耳炎を発症している場合は、耳の気圧の調節が上手くできなくなっています。

飛行機の気圧変化でさらに痛みがひどくなったり、中耳炎が悪化する可能性があります。そのためできるだけ飛行機に乗るのは控えるようにしてくださいね。

どうしても飛行機に乗る必要がある場合は、かかりつけの医師に相談してみましょう。

熱を出した場合

発熱だけなら、乗れなくはないですが、飛行機の急な気圧の変化や慣れない空間でさらに体調が悪化してしまう可能性があります。

狭い空間ですので他の乗客にうしてしまうこともありますので、できれば発熱中は飛行機に乗らない方がよいでしょう。

どうしても乗る必要がある場合は、マスクをして周りに配慮したり、頭に貼るタイプの冷却剤で熱を和らげておきましょう。

また、客室乗務員の方へ前もって相談しておくと、いろいろ対応してくれますので最初から熱があること伝えておくほうが良いです。

子供におすすめの座席

子連れでおすすめの座席は、窓際の席です。

通路側だと子供が通路側に手を出したりして周囲の迷惑になる可能性がありますが、窓際だとその心配もありませんし、窓から外の景色を眺めさせることができます。

前後の位置だと、後ろの方が良いです。だいたいの人は前の方の席を取るので、満席じゃない場合は飛行機の後ろの方は空いてる可能性が高いです。

隣の席に別のお客さんがいない方が泣いたり、騒いだりしても迷惑度がマシです。

個人で航空会社に直接予約する場合は、座席を指定することができます。あらかじめ子供と並んで席を取っておくようにして座席が離れないようにしましょう

ツアーや格安航空券の場合は座席指定が出来ないケースがありますが、席が離れないようにするペアシートオプションが付いていることもあります。

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